朧げな唇の中で

酔いしあなたの瞳に映るわたし

一体 どんな顔をしているのでしょう

 

気まぐれにわたしの世界 割って入っては

するりと次元 割いて去る

 

あなたの世界にわたしは いつ 現れる

 

朧げな唇を覆う わたし

すっとわたしを包む あなた

 

細部にわたる そのやわらかなぬくもり

そのゆびの あいだ

 

かすめれば こわれてしまいそうな

あなたの 世界のなかで

 

おぼれてしまいたい

 

絞め殺されてしまいたい

 

無邪気と妖艶のはざまで