アムール
わたしはきっと一目見た時からあなたに惹かれていた
もう会うことはないんだろうなって思っていたけれど
海の向こうでまたあなたに会えた
それからの日々を過ごすうちに
だんだんと惹かれていったわたしがいた
あなたの面影を宿した彼女を見守る一方で
そのむこうにいるあなたをみていた
別れの足音が聞こえたと思った
でもその訪れはまだ先になった
その時、わたしは歓喜した
まだあなたと共にいられることに
そしてまた流れる日々を共に過ごし
思いがけずあなたを目で追っていた
激動の節目、その終わりに
ようやくあなたと二人になれた
振り返ればわたしのこころは
そうなるように働きかけたのだろう
知れば知るほどに正反対だった二人
わたしはあなたのそんなところに
きっと
あなたと彼女の姿があまりに愛おしく